ポーラ美術館_シュルレアリスムと絵画

箱根ポーラ美術館で開催されているシュルレアリスムと絵画 ダリ、エルンストと日本の「シュール」に行ってきました。

 

シュルレアリスムは知っていますか?

 

非日常的な、現実あったら怖いことみたいなイメージを持たれている方もいるんではないでしょうか。

 

知らない方も知っている方、知っている人もぜひ訪れてほしいイベントがございます。

 

箱根ポーラ美術館でシュルレアリスムと絵画 ダリ、エルンストと日本の「シュール」が開催されています。

 

シュールという言葉を生み出したシュルレアリスムについて理解が深まるイベントです。

 

 

箱根ポーラ美術館 シュルレアリスムと絵画展の基本情報

ポーラ美術館

シュルレアリスムと絵画展の基本情報についてご紹介します。

 

シュルレアリスムと絵画展は写真撮影は原則不可です。

作品リストだけ持ち帰ることができます。

 

私みたいにシュルレアリスムについて知識がない方は音声ガイドはあったほうがよいです。

 

音声ガイドは主要な作品について詳細な説明をしてくれますので、作品を見ながら理解が深まると思います。

 

イベント名シュルレアリスムと絵画 ダリ、エンストと日本の「シュール」
会期2019年12月15日(日)〜2020年4月5日(日)
会場名ポーラ美術館 展示室1、3
営業時間9:00〜17:00(最終入館時間は16:30まで)
入場料

大人:1800円

大学・高校生:1300円

シニア割引(65歳以上):1600円

中学生以下:無料

音声ガイド

400円(貸し出し時間9:00〜16:00)

 

箱根ポーラ美術館 シュルレアリスムと絵画 ダリ、エンストと日本の「シュール」展に行った感想

シュルレアリスムと絵画 ダリ、エンストと日本の「シュール」展に行った感想についてご紹介します。

 

展示内容は大きく4つございます。展示物は100点ほどございます。

 

1.シュルレアリスムの誕生

 

2.超現実に触れるーエルンストとダリ、物質とイメージをめぐる絵画

 

3.「シュール」なるもの 1930年代、日本における超現実主義

 

4.「シュール」その後 吉原治良、瑛九、岡上淑子など

 

現実にある小物などを組み合わせていき、出来上がったものが現実世界でみたことがないもの、または不思議なものである作品が多いなと感じました。

 

シュルレアリスムの作品は現実を起点としながらも、ありえないことがおきていること表現しています。

 

フロイトが言っていたなじみのものは武器なものになる」というように、身近なものを組み合わせていくと、不気味なものが出来上がるんですね。

 

特にサルバドール・ダリマックス・エルンストはシュルレアリスムの代表的な有名画家です。

 

サルバドール・ダリは身近にあるものを変形させて、非現実的なものとして作り出す手法で作品を制作しているのに対し、マックス・エルンストはコラージュといった身近な素材や物質の実験的に用いて、変形させる手法で作品を制作しています。

 

二人の作品は対照的なので、見る価値があります。

 

シュルレアリスムの代表的な有名画家の影響をうけた日本の芸術作品やデザインが多く存在していることが分かりました。

 

1時間30分ぐらいの所要時間で見て回ることができました。

 

お土産も見ることを考えると2時間ぐらいはポーラ美術館に滞在することを想定してスケジュールをたてるとよいですね。

 

 

箱根ポーラ美術館 シュルレアリスムと絵画展のトークイベントに参加した感想

シュルレアリスムと絵画 ダリ、エンストと日本のシュール展の感想に実際に行ってきました。

 

最初は「シュルレアリスム」は何だろう?よくわからないな?という印象を持ちました。

 

シュルレアリスムの展示品をさらっと見たのですが、よくわからず理解ができませんでした。

 

そんなときに、「新春!シュルレアリスム ヒットパレード ―シュールの笑いを分析する」というイベントがポーラ美術館の地下1階講堂で開催されることを知り、暇だったので早速行ってみました。

 

イベントのタイトルを見ると、シュルレアリスムと笑いがどう結びつくのか気になりますよね。

 

みなさんはシュールという言葉は知っていますか?どんなイメージが湧きますか?

 

シュールな状況、出来事がなぜ笑いにつながるのか?

 

シュルレアリスムから生まれた「シュール」な世界と笑いの関係を考察する対談式のトークイベントです。

 

対談者はとに~さん(美術の魅力を伝えるアートテラー)、東海林洋(ポーラ美術館学芸員)さんです。

 

とに~さんはお笑いの観点でお笑いの時代編成やお笑い芸人の特徴を説明されていましたが、的確でお笑いを学問のように分析されているようでした。

 

人は緊張状態(非現実)の中にいると、緊張状態から避けたいために、大したことがないことでも笑いやすくなります。

 

シュールな状況、出来事を作り出し、笑いに変えている芸人さんやお笑い番組の例を挙げていました。

 

また、東海林洋さんは芸術の観点で「シュール」という言葉の意味のとらえ方を説明されていました。

 

シュールに対して芸術の観点でもお笑いの観点でも共通で言えることは現実離れをしている、不条理な感覚ということです。

 

シュルレアリスムとシュールを見たときに共通点と相違点がございます。

 

共通点

現実を起点としながらも、ありえないことがおきている

 

何かが入れ替わっている

 

本来ありえない状況におかれている

 

相違点

芸術的な立場からの「シュール」:

・不気味

・枠が壊れている

 

お笑いの立場からの「シュール」:

・おかしい

・滑稽(こっけい)

・枠を入れ替えている(機械的なもの)

 

シュルレアリスムという考えが広まり、シュルレアリスムから生まれた「シュール」は芸術だけではなく私たちの日常に溶け込んでいます。

 

シュールの意味の概念は大きく変わらないけれども、形を変えてお笑いや文化に浸透していることが分かりました。

 

また、私たちがTVで見ているお笑いとシュルレアリスムって意外と関係性があることに気づかされました。

 

シュルレアリスムの概念が分からなかった私にとって有意義なイベントでした。

 

シュルレアリスムに関するイベントは頻繁に開催されておりますので、ポーラ美術館に立ち寄った際は、訪れてみてください。

 

 

箱根ポーラ美術館 モードとアートの香水瓶も同時開催

箱根ポーラ美術館ではアートの香水瓶も同時開催されています。

 

シュルレアリスムと絵画 ダリ、エンストと日本の「シュール」を見た方はぜひ、訪れてみてください。

 

シュルレアリスムに影響を受けた香水瓶を見ることができます。

シュルレアリスムは詩、絵画だけではなく香水や日常生活にも影響を与えています。

 

箱根ポーラ美術館で開催されているアートの香水瓶について詳しく知りたい方は

箱根ポーラ美術館 アートの香水瓶の記事をご覧ください。

 

最後に

シュルレアリスムと絵画 ダリ、エンストと日本の「シュール」に実際に行きました。

 

シュルレアリスムに関するトークイベントも合わせて行ったことで、シュルレアリスムについて理解が深まり楽しく見ることができました。

 

シュルレアリスムの思想を取り入れたデザイン、絵画は私たちの生活に浸透していることが分かりました。

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